ミニリンメルト錠25μg・50μgはステロイドと併用禁忌
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ミニリンメルト錠とステロイドの併用禁忌の関係
ミニリンメルト低用量と既存の量の適応の違いとは?
ミニリンメルト錠25μgと50μgの適応症は「男性における夜間多尿による夜間頻尿」とある。
ミニリンメルト錠60μg、120μg、240μgの適応症は「尿浸透圧あるいは尿比重の低下に伴う夜尿症」「中枢性尿崩症」とある。
低用量のOD錠が開発された経緯としては夜間頻尿の治療に既存の規格を用いると低ナトリウム血症の発現リスクがあるためである。薬剤師ならわかると思うが、一般の方用に説明すると尿浸透圧や尿比重が正常な患者さんに120~240μgの量で投与すると低ナトリウム血症が起きやすくなってしまうということである。
既存のままでは65歳以上の高齢者に対して既存のままの用量では治療を推奨しておらず、高齢者の夜間頻尿に対して適切な治療が求められていた。ということが低用量のOD錠が開発された経緯であります。
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ミニリンメルト錠25μg・50μgの併用禁忌
インタビューフォームを見てみると
併用禁忌に「副腎皮質ステロイド剤(注射剤 経口剤 吸入剤 腸注剤 坐剤)」とあり、「低ナトリウム血症が発現するおそれがある」「機序不明」とあります。
なぜ副腎皮質ステロイドは併用禁忌なのでしょうか?
さらにインタビューフォームを見てみますと
「機序は不明であるが、海外におけるデスモプレシン経鼻製剤(同種同効薬)の臨床試験において、血清ナトリウム値が125mEq/L以下になった5例のうち4例に副腎皮質ステロイド剤が併用されていた。本剤と副腎皮質ステロイド剤との併用により低ナトリウム血症の発現が増す可能性が否定できないことから米国添付文書において副腎皮質ステロイド剤を併用禁忌と記載し、それに準じて設定した。なお、外用剤など全身曝露量が経口等と比較して少ない財形を除く、注射剤、経口剤、腸注剤、吸入剤、坐剤を禁忌の対象とした」とあります。
ミニリンメルト錠25μg、50μgを服用した際に低ナトリウム血症が起きた患者さんが副腎皮質ステロイドを服用していた方が多かったため、というのが併用禁忌になった理由のようです。