医師の9割以上が肯定的‐疑義照会不要プロトコールに

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処方箋の疑義照会(お薬の問い合わせ)を減らすには?

大阪天王寺地区の病院5施設と薬局が疑義照会を不要としたプロトコールを導入していました。

5病院の医師を対象に、このプロトコールについてアンケートを実施した結果、「多くの医師は、業務の負担軽減効果はそれほど実感していないにも関わらず、患者さんのためになると考えており、取り組みに好意的だった」という結果がでたようです。

天王寺区では2016年11月から、NTT西日本大阪病院、大阪警察病院、大阪赤十字病院、四天王寺病院、早石病院の五つの基幹病院と薬局が連携して策定したプロトコールに基づき、これまで疑義照会として薬局薬剤師が医師に問い合わせていた内容の一部を不要とし、事後報告で済ませる取り組みが始まったそうです。これに最初23の薬局が賛同し、スタートしましたが、現在は236もの薬局が参加しています。

また、医師にこのプロトコールに対してアンケートを行った所、約8割の医師から、「行ってよかった」とのような内容の回答が得られたようです。

自分の薬局でも出来る疑義照会不要プロトコール

クリニック・診療所で疑義照会を減らすには?

この場合は5病院と236の薬局が協力して大規模な疑義照会不要プロトコールを行っています。こんなに大規模なものは自分の薬局には関係ないな~と考えている薬剤師の方も多いでしょう。

しかし、門前の薬局でも同じことは出来ます。すでに取り組んでいる薬局も多いことかと思いますが、処方せんを受けているクリニックや診療所でも、同じ間違いをしてきて何度も同じような問い合わせをすることがあると思います。

自分が行っていることは、まず、1週間の疑義照会を行った処方内容を表にまとめます。表にまとめることで、自分でも、どのような疑義照会を何回行ったか確認することができます。その中で、多くある疑義照会をピックアップして、クリニックの医師に「先生、この疑義照会が多く患者さんの待ち時間が増える傾向にありますので、この場合は後で報告する形でもよろしいでしょうか」などと医師に提案すれば、先生によっては「いいよ」と言ってくれるかもしれません。

ここで、重要なことは、医師からOKを貰ったら、同じことを看護師さんと医事課の事務さんにも伝えることが重要です。またまとめた疑義照会の表も同じように渡しておいた方が良いでしょう。看護師さんと事務さんにも知らせることで、クリニックで患者さんがお会計をする前に、処方の間違いに、看護師さんや事務さんが気づき、訂正してくれることで、疑義照会の件数が減るかもしれません。

よく薬局で先生だけに面会をしている薬剤師の方がいると思いますが、もったいないので、看護師さんや医事課の人ともお話をするようにしましょう。看護師さんは実際に患者さんの処置を行っていたり、血液検査の内容なども知っていますので、薬局ではわからない患者さんの情報を色々と教えてもらうことが出来ます。また事務さんは、カルテの内容を熟知していますので、患者さんの病名やカルテの内容に関して色々と教えてもらうことが出来ます。

先生は多忙なので、面会した時も必要なことしかお話しできないことが多くありますので、患者さんの情報を聞きたいな~と思った時は、看護師さんや事務さんに聞くと、色々と教えてもらえることがあるので助かります。もちろん看護師さんや事務さんと話す時は、こちらからも情報を提供していかないと相手にされなくなる可能性もなきにしもあらずです。先ほどの疑義紹介をまとめたものを持参すれば、十分な情報提供になりますので、最初は持って行った時に、「そういえば、○○さんなんですけど・・・・」と話しかければ、スムーズに患者さんの情報を教えてくれるかと思います。

また、患者さんは薬局でしか話さないことも色々あると思いますので「内緒ですけど○○さん、こんなこと言ってましたよ~」など情報提供すれば、看護師さんや事務さんも秘密の情報を教えてくれるかも知れませんね。

中堅規模の病院で疑義照会を減らすには?

では100~200床位の病院の疑義照会を減らすにはどうしたら良いのでしょうか。

これも病院とその近隣の薬局単位で行っているところもあるかと思います。少し大きな病院では医師も看護師も医事課も沢山の人がいるので誰に話をすれば分からないことと思います。

これは自分が勤めていた薬局とS病院の例ですが、まず病院の薬剤部と連絡を取ることから始めました。以前は間違いのある全ての処方箋に対して疑義照会を行っていました。1日に20件以上問い合わせをすることが日常になっていたように思います。薬局で感じることは、病院でも感じでいると思いますので、1日にこれだけ問い合わせがあるので、時間が掛かってしまっている、何とか問い合わせを減らす方法はないだろうか?

そこで提案したのが、大阪でもやっているような、この場合は疑義照会せずに後から報告するという形をとる、ものを決めませんか、という内容でした。

やはり病院のスタッフも疑義照会が多いと感じていたのでしょう、その後、病院の薬剤部と近隣の薬局で何回か話し合いを行った後に、疑義照会不要のプロコトールが出来上がりました。それと同時に、疑義照会したものと変更したものをリストにして毎日報告することで、疑義照会の内容と処方変更した内容を薬剤部がカルテをチェックして、カルテが正しい内容に変更されていなかったら、修正してもらえることになり2重で助かりました。以前は疑義照会しても、次に患者さんが来院してくれた時に、処方せんが訂正されておらず、再度、疑義照会することが多くあったためです。

今では疑義照会と処方変更の報告合わせて1日5件以内と少なくなりました。

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まとめ

このように、大阪ように大規模に行わなくても、病院・診療所・クリニック-薬局の間でも疑義照会を減らすことは可能です。「また、この問い合わせか~」と思うようなことがあれば、一歩前に踏み出してみてはいかかでしょうか。