2020年 調剤報酬改定 1月10日中央社会保険医療協議会まとめ

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2020年 調剤報酬改定 1月10日 中央社会保険医療協議会まとめ

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    調剤薬局の薬剤師
    今年の調剤報酬改定がどのようになるか気になり毎日厚生労働省のHPをチェックしている

薬局長「今年の調剤報酬改定で何が変わるんだろう。薬価も0.99%下がるのが決まっているし、調剤報酬も下げられたら苦しくなるな。今のうちから新しくできた加算を取れるように準備しておこう。」

1月10日に行われた中央社会保険医療協議会では「これまでの議論の整理(案)として」ということで、昨年議論されたことが文章にまとめられました。その中で薬局に関することをピックアップして、どのように対策をすれば良いか予想してみました。あくまで個人的な意見ですのでご了承の上読んで下さい。

① 対物業務から対人業務への転換を進める観点から、かかりつけ薬剤師指導料及びかかりつけ薬剤師包括管理料について、患者のプライバシーに配慮することなどの要件を見直すとともに評価を見直す。

こちらは前回の調剤報酬改定で投薬カウンターに仕切りなどをして隣で投薬している患者さんに、こちらで投薬している内容が聞こえないようにすることを努力義務という形で改正されました。
今回の改定でこれが努力義務から「仕切りを設置しなければいけない」ということにグレードアップするということと予想します。
うちの薬局は何十年も前からある薬局がほとんどで、カウンターに仕切りがないので、なんとか設置しないといけないことになります。
こんな感じのパーテーションを設置するのが簡単で良いでしょう

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② 薬局が処方医からの指示に基づき、薬剤の重複投薬等を確認し、その結果を文書等で報告した場合について新たな評価を行う。

重複投与
こちらは「処方医からの指示に基づき」という文言がいつものように絵に描いた餅の加算になってしまう可能性があります。今までも処方医からの指示に基づきという場合ほとんどの場合処方医からの指示はありませんでした。
ですから、この文言が入っている場合は取れない加算になる可能性が高いです。門前の処方医と話せる関係であれば、予め医師にお願いしておいて重複している薬剤があった場合に文章で報告して良いか決めておけるなら加算が取れる可能性はあります。
この「医師からの指示」は口頭で良いのか?文章でなければいけないのか?など分からない部分ではあります。
また重複投与がわかった場合は義義紹介することになりますが、その後で医師に文章で義義紹介の内容を提出するということでしょうか。これも解釈を待たないとわかりませんね。

③ がん患者に対するより質の高い医療を提供する観点から、薬局が患者のレジメン等を把握した上で必要な服薬指導を行い、次回の診療時までの患者の状況を確認し、その結果を医療機関に情報提供した場合について新たな評価を行う。

これもよく分かりません。「次回の診察時までの患者の状況を把握し、その結果を医療機関に情報提供」とありますが、この状況を想定すると、患者さんが次回の診察を受ける前にその間のことを情報提供するということでしょうか。診察後に情報提供しても無意味なのでFAXとかで受診日の前日などに報告するのでしょうかね。
また患者さんに電話などで聞き取りをして、何もなかった場合(副作用などがなかった場合)その旨報告すれば加算が取れるのでしょうか。やはり解釈待ちになります。

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④ 医療機関と薬局との連携による残薬への対応を推進する観点から、薬局の薬剤服用歴管理指導料等について、お薬手帳による医療機関への情報提供等の要件を見直すとともに、分割調剤時における薬局から医療機関への情報提供に関する評価を見直す。

これも前半は謎ですね。
「お薬手帳による医療機関への情報提供の要件を見直す」とありますがお薬手帳に記載するタイミングは患者さんが来局した時にしか記入できないので、その時にその後のことを記載するのは不可能です。患者さんから電話などで得た情報を「お薬手帳に記載しますので1度来局してもらえませんか?」などと訳のわからないことをしなければいけないのでしょうか。
例えば、電子お薬手帳を使っていて、後から電子お薬手帳に患者さんの情報を書き込める機能などが搭載されれば、現実味が帯びてくると思いますが、現状では不可能だと思います。
もしかしたら、「残薬への対応を推進する観点から」との文言がありますので、来局時に残薬の状況をお薬手帳に記載するだけで良いのかも知れません。その場合、電子お薬手帳にはどのように記載すればいいのでしょう。現場を知らなすぎます。

⑤ 喘息等の患者について、医師の求めなどに応じて、練習用吸入器等を用いて吸入指導を行い、その結果を医師に情報提供した場合について新たな評価を行う。

ぜん息患者さんへの吸入指導
この部分は加算が取れますね、そしてやっと報われたところでしょうか。吸入の指導は最低5分、ご老人には10分位かかる事もありますので、これは良い改定になると思います。しかし医師の求めに応じてとありますので、これが口頭でも良いのか、処方箋に記載されていなければいけないのか、どちらになるかでかかる手間が違います。もし処方箋に記載が義務付けられたなら、記載のなかった場合は、医師に「この患者さん吸入初めて使うので、吸入の服薬指導していいですか?」などと義義紹介しなければいけなくなります。面倒ですね。

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⑥ 経管薬剤投与が行われている患者が簡易懸濁法を開始するに当たり、医師の求めなどに応じて、薬局が必要な支援を行った場合について新たな評価を行う。

こちらも絵に描いた餅になりそうな加算ですね。
今まで在宅での簡易懸濁法に薬剤師は関与していませんでした。せいぜい簡易懸濁出来る薬を教えたり、義義紹介でできない薬から出来る薬に変更してもらったりとか、その位でした。
必要な支援の具体例が出されるまで加算が取れるか分かりませんが、前述のような事で支援したことになれば加算が取れるようになるのではと思います。私があまり在宅での簡易懸濁法に関わったことがないので、これくらいしか話すことがないのですが、もっと頻繁に関わっている薬剤師の方に言わせれば沢山出てくるのかも知れんません。

⑦ 地域において医療機関と薬局が連携してインスリン等の糖尿病治療薬の適正使用を推進する観点から、医師の求めなどに応じて、調剤後も副作用の有無の確認や服薬指導等を行い、その結果を医師に情報提供した場合について新たな評価を行う。

これも先述したように、門前の医師と話せる関係にあれば、取りやすい加算ですね。しかし加算を取れるのは情報提供した後になりますので、次回に加算を算定出来るということになるのでしょうか。
その患者さんがそれ以来来局しなかったら加算が取れなかったということになり、ただ働きということになってしまいます。その辺り、厚生省の方はどのように考えているのでしょう。かかりつけ薬局になっていれば毎回来局するのは当たり前という前提なのでしょうかね。
これも吸入指導の加算を同じように取れる加算だと思います。今までやってきたことを変わらず行うことで加算が取れるようになるということは、薬剤師歳の仕事が認められたような気がして気持ちがいいものです。

(3) 対物業務から対人業務への構造的な転換を進めるため、薬局の内服薬の調剤料及び対人業務に係る薬学管理料の評価を見直す。

こちらは以前書いた記事を読んでもらえればわかるかと思います。

(4) 特定の医療機関からの処方箋の受付割合が著しく高く、かつ、処方箋の受付回数が一定程度ある薬局について、医薬品の備蓄の効率性や医療経済実態調査結果における損益率の状況等を踏まえ、調剤基本料の要件を見直す。

相変わらずの大手潰しですね。中小の薬局には関係がないでしょう。
うちの薬局の店舗だとギリギリ2000枚行ってなくて集中率が85%以上の店舗が1店舗あるので処方箋の受付回数を1500回とかに下げられた場合引っかかってきます。怯えながら発表を待つしかないです。

(5) 医薬品の備蓄の効率性や損益率の状況等を踏まえ、特別調剤基本料について要件及び評価を見直す。また、地域でかかりつけ機能を発揮する薬局を普及・推進する観点から、いわゆる同一敷地内薬局の調剤基本料について、かかりつけ機能に係る基本的な業務を実施していない場合の要件を見直す。

調剤基本料

これも敷地内、特に医療モールとかも含まれるようになってしまうのですかね。大手が医療モールを手掛けることが多いのでこれも大手潰しの一貫でしょうか。
幸いうちの店舗には当てはまる店舗はないので一安心です。
うちのマンションの近くで、クリニックが建物を立て直した時に、門前にあった薬局が新しく建てたクリニックの1階に組み込まれてたんですよ。その薬局の方公開しているだろうな〜。

あとは病院薬剤師関係だったので割愛します。

2020年の調剤報酬改定もこれから、どんどんと情報が出てきて私達はその発表に右往左往しなければいけませんが、きちんと毎日の業務を行い、それが正当に評価される改定になればいいですね。
患者さん中心で考えることが基本ですが、それ以前に薬局が経営できて従業員が生活できないと元も子もありませんので頭の痛いところです。

また2020年の調剤報酬改定については随時記事を書いていきたいと思いますので、よろしければブックマークをお願いします。

この記事を読んでくれた方の少しでもお役に立てますように。

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