リンゼス錠は小児への投与は可能?

リンゼス錠は小児への投与は可能?

リンゼス錠0.25mgは小児に投与できるのか?

こんにちは。薬剤師をやっている荒川です。
先日門前の診療所の医師から「リンゼス錠は小児にも投与できるの?」とお問い合わせがりました。
そこでリンゼス錠の小児投与について調べてみました。

リンゼス錠0.25mgは小児に投与出来ない

結果から言ってしまうと、リンゼス錠は成人に対してのみ、効能・効果の承認を得ているため、15歳未満の小児への投与は効能・効果外の使用となってしまいます。
ではなぜ小児に対して未承認なのでしょう。幼齢マウスに対して使用した場合、脱水症状が起きやすく死亡例も報告されているからです。

2歳以下の乳幼児は成人に比べて、グアニル酸シクラーゼC受容体発現量が多い

また2歳以下の乳幼児は成人に比べて、グアニル酸シクラーゼC受容体発現量が多いという報告もあります。
このために乳幼児では成人に比べて薬が効きすぎてしまい、下痢の発症率が増加、それに伴い脱水症状になる危険性も高まってしまいます。
米国では6歳未満の患者にはリンゼス錠の投与が禁忌に設定されています。そして6~18歳へ患者さんにはBox Warning(FDAが要求する最強の警告)として注意喚起がなされています。
EUでは0~18歳における安全性が確立されていないことから、小児及び青年期への患者さんへの投与は避けるように注意喚起されています。

リンゼス錠0.25mgが15歳未満に処方されていたら疑義紹介(問い合わせ)をする

上記より、リンゼス錠0.15mgが15歳未満の患者さんに処方されていた場合、医師に問い合わせをして処方変更してもらったほうがよいでしょう。
副作用を未然に防止するのも薬剤師の重要な業務の一つです。

リンゼス錠 まとめ

  • リンゼス錠は小児への投与は出来ない
  • 15歳未満の患者に処方された場合は疑義紹介する

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