2020年調剤報酬改定【残薬の調整が鍵に?】

2020年調剤報酬改定

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2020年調剤報酬改定【残薬の調整が鍵に?】

2019年10月31日に社会保障審議会医療保険部会が開催されました。

ここでは2020年診療報酬改定の議論が行われましたが、今回は基本認識と視点、方向性について議論されたようです。

改定の基本的視点と具体的方向性

  1. 地域包括ケアシステムの構築と医療機能の分化・強化、連携の推進
  2. 新しいニーズにも対応でき、安心・安全で納得できる質の高い医療の実
    現・充実
  3. 医療従事者の負担軽減、働き方改革の推進
  4. 効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上

この4点があげられました。

原文は→こちら

2020年調剤報酬改定における後発医薬品の使用促進

薬剤師に関係がある項目としては4の「効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上 」のなかの具体的方向性の例にある

後発医薬品の使用促進

・ 後発医薬品の使用について、「経済財政運営と改革の基本方針 2017」で
掲げられた新たな目標(平成 32 年9月までに後発医薬品の使用割合を 80%
とし、できる限り早期に達成)を実現するための取組を推進。

というところでしょうか。

「後発品は、今80%に到達しようというところまで来ているが、これからの1%、また80%を超えた後に維持するのは違った環境になる」と指摘し、新たなロードマップの策定を求めた意見も出されたようです。

確かに後発率80%を達成するには、半ば強引に後発医薬品を使っていかないと達成できない数字です。これは現場の薬剤師が一番身に染みて感じていることだと思います。

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大手調剤薬局での後発品への対応

うちの事務さんが大手の調剤薬局で先発希望と言ったところ、後発で調剤されてきたので「先発希望なんですけど・・・」と薬剤師に言ったら、その薬剤師が「先発希望なら、医師に言って後発不可のチェックマークを付けて貰ってきて下さい!」と怒られたそうです。

薬剤師ならこの意味がわかると思いますが、一般の方に解説すると、後発不可のチェックが付いていない場合は、患者さんが後発品か先発品かを自由に選んで良い、という意味になります。

この薬剤師が本当に勘違いをしていて言ったのか、会社から言わされているのかは分かりませんが、同じ薬剤師として恥ずかしいので、今後は止めて欲しいですね。

社会保障審議会での2020年調剤報酬改定の後発医薬品について

さて、話を戻しますが、社会保障審議会医療保険部会の中で、日本薬剤師会副会長の森昌平氏は、医薬品の適正使用の項目に、残薬への対応を盛り込むよう求めたそうです。同氏は、「ここ何年か、薬剤師は積極的に医師と連携して残薬の管理、対応に取り組んできた。医療費の節減にもなるが、心配しているのは(医師の)指示通りに服用していない薬。そのため治療効果が上がらないこともあれば、残薬が相当あったときに、そのまま医師の指示通り開始すると重大な副作用につながることがある」と主張した。

確かに残薬の管理をすることで、医療費はかなり削減されると思います。初めて在宅でおじゃました患者さんのお宅には必ずと言っていいほど、飲まなかったり使わなかったシップが量の多さの違いはあれ放置されている光景が当たり前のようにあります。その残薬を持って帰って整理することが、在宅の初めの仕事になることも多いと思います。

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薬局で残薬の確認をして疑義紹介をすれば点数が加算されます

現在は処方された薬剤の中に残薬があった場合、問い合わせをすれば点数として加算が取れるようになっていますが、患者さんのお宅に行って、残薬整理をした場合に点数の加算があったりすると面白いですね。ブラウンバックも自分の周りでは使っている薬局はほとんどと言っていいほど見かけません。薬剤師会もブラウンバックを作って薬局に何枚か配布しただけで、具体的にどう運用したらよいのかの説明は全くありませんしね。これではブラウンバックは普及しないと感じます。

無料のサービスで「お宅に伺って残薬の整理を致します!」なんてサービスも在宅への最初の1歩としては良いのかも知れませんね。なんにしろもうちょっと在宅の点数が上がってくれればいいのですが、まだまだ採算がとれるとは言い難いです。

診療所のように、年間で救急で薬を届けた回数とかで点数に差が付けばもう少しやりがいもあると思うのですが・・・まあ点数が配分されることはないでしょうね。

まだまだ2020年の調剤報酬改定の概要は見えてきませんが、出来る限り加算が取れるように今から準備していかないといけませんね。

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