【重要】50代の薬剤師が転職のときに捨てる3つのもの
この記事を書いた人
調剤薬局で働く54歳の現役の薬剤師。
自身は転職経験はないが、多くの転職希望の薬剤師を面接してきた。
採用する側からの視点で記事を書いている。

転職希望の50代の薬剤師「50代になってからの転職は難しいかな?出来れば60歳を過ぎてからでも働ける薬局やドラッグストアがいいけれど。そもそも50代で転職できるのかな?」
こんな疑問に答えます。
薬剤師の転職は50代からでも可能です。
ただしハードルは高いです。
しかし、そのハードルを低くすることも可能です。
3つのものを捨てることができれば高かったハードルを低くして転職に成功します。
※0円の転職サイトを利用する近道
薬局の数はたくさんあり、転職先の薬局を見つけるだけで消耗してしまいます。転職サイトに登録すれば希望の条件にあった薬局を転職エージェントの方が見つけてきてくれます。転職エージェントに助けてもらって転職を成功させるのもありです。
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捨てるべき3つのもの
- プライドを捨てよう
- 薬剤師としての年収・時給を捨てよう
- 転職条件を捨てよう
1、プライドを捨てよう
50代の方で多く見られるのはMRから調剤薬局やドラッグストアへの転職希望者です。MRで20〜30年仕事をしてきて、役職などを持っていた場合に一番邪魔になるのはプライドです。
入社した後自分より10歳以上年下の薬剤師に教えてもらうことになります。
あなたは謙虚な姿勢で指導や教育を受けることが出来ますか?
謙虚な姿勢が無理!という薬剤師の方は転職は諦めましょう。
教える側にとっては新卒の薬剤師に教えるのもあなたに教えるのも労力は同じです。今まで培ってきたものも全て捨てて、自分が新卒だった頃の記憶を取り戻してみましょう。きっとより良い人間関係が築けるはずです。
決して「俺は今までこうやって仕事をしてきた」などと主張してはいけません。
「何だこのオヤジうぜえ」と思われるのが関の山です。
調剤薬局からドラッグストアやその逆パターンの場合は業務も似ているし、患者さんの対応も慣れています。また今まで培ってきた薬の知識を継続して活かすことが出来ます。
MRだと自社の製品には詳しいかも知れませんが、他社の製品は覚えなければいけません。薬効・用法・相互作用・副作用・薬物動態など覚えることは沢山あります。
患者さんとの応対はどうでしょう。こちらは医師を相手にしてきた経験が生きると思います。しかし立場が逆になります。今までは自分が医師に説明していたと思いますが、今度は患者さんの話を聞いたり、聞き出したりしなければなりません。今までとは違ったコミュニケーション能力が必要になります。
でも今までMRとして働いてきた経験があればこの辺りはクリアできるでしょう。
やはり一番問題なのは「あなたのプライド」です。
場合によっては薬剤師ではなく20歳そこそこの事務さんに保険診療のことを教えてもらわなければいけないこともあるかも知れません。あなたはその時に謙虚な気持ちで素直に事務さんから学ぶことが出来ますか。
2、薬剤師としての年収

今までの年収と同じ金額か高い金額をもらいたい。
転職の際に誰もが思うことです。
調剤薬局の薬局長から調剤薬局の薬局長
ドラッグストアのエリアマネジャーから調剤薬局のラウンダー
*ラウンダーとは他店舗している薬局で毎日人手不足になる違う店舗を転々として働くことです。
などであれば年収アップも望めるでしょう。
しかしMRから調剤薬局やドラッグストアに転職する場合はかなり年収が低くなります。
50代のMRの平均年収は700万〜800万円位が平均です。
調剤薬局の薬局長の年収が50代で500万〜650万円が平均です。
この差を見れば明らかです。
ちなみに新卒薬剤師の年収は400万円前後が平均です。
この数字を見る限り、薬局長より年収が高いということはあり得ませんし、スキル的には新卒に毛が生えたようなものなので、400万〜500万という金額が妥当な年収になるのではないかと思います。
MRから転職を希望している方のキャリアシートを見ていると結構年収600万以上を希望している方が多い印象です。あなたが採用担当だったら同じ年収600万払うのに他職種から転職してきた薬剤師と調剤薬局やドラッグストアでバリバリ働いてきた薬剤師のどちらを取るでしょうか?100%後者ですよね。
このようにMRから転職をする場合はかなりの年収ダウンを考えて転職を考えなければいけないでしょう。それであれば60歳の定年まで働いて、その後転職しても遅くはないと思います。
採用する側にとっては残念ながら50代でも60代でも大差はないのですから。
3、転職条件
最後に捨てるべきものは転職条件です。
- 社会保険に入りたい
- 交通の便の良い所が良い
- 精神科の門前は嫌だ
- 残業がない所が良い
- 週40時間は働きたい
などなど、あげればキリがありません。
どうしても妥協できないもの以外は目をつぶって面接を受けましょう。
早く働き始めれば早いほど、経験を積むのも早くなります。
調剤も患者さんとのコミュニケーションも慣れが重要になりますので、まずは働き始めることを目指した方が後々楽になります。
1度経験して、働きながら条件の良いところを引き続き探せば良いのです。
薬剤師は売り手市場なのか

現在薬剤師は不足しています。
しかし度重なるマイナスの調剤報酬改訂で戦力にならない薬剤師を雇うほど薬局にも資金的な余裕がありません。
今後は0402改訂の薬機法により、
薬剤師の需要は減っていきます
。
事務が調剤業務のほとんどを行えるようになりますので、調剤テクニシャンのような事務の採用が増えると思います。薬剤師の1人の給料で事務が2人雇えるのですから、どっちを取るかといえば後者でしょう。
50代を過ぎて転職をする場合、特にMRからの転職の場合は出来る範囲で条件を下げて探してみることです。そして、その条件で見つからないようであればさらに条件を下げて再度探してみると良いでしょう。
転職の際は無料の転職サイトを使います。
転職サイトに登録しておけば自分から探さなくても転職サイトのコーディネーターが転職先を見つけてきてくれます。
自力で転職先を探すよりも、遥かに良い条件の転職先を探してきてくれます。
転職サイトは1つだけではなく、最低2〜3つは登録します。
転職サイトによって持っている転職先が違うからです。
A社はB薬局の募集を持っていたとすると、C社はD薬局の募集を持っていたりします。
例えば2つの転職サイトに登録して、どちらの転職サイトにも良い転職先がなかったらE社という転職サイトに追加で登録して転職先を紹介してもらうのもありです。
お勧めの転職サイト3選
1、薬剤師のための無料転職相談 「マイナビ薬剤師」:誰もが知っている転職サイト、マイナビの薬剤師用転職サイトが「マイナビ薬剤師」です。ここも数多くの求人情報を持っています。
2、薬剤師転職の王道!エムスリーキャリア:派遣薬剤師を含む求人の登録が常時3万件以上あります。皆さんもご存じのm3が運営している転職サイトです。
3、薬剤師の求人・転職なら「ファルマスタッフ」:大手の日本調剤薬局が運営している転職サイトで派遣薬剤師の求人も多数掲載されています。
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転職エージェントは相性もありますので、担当した方と合わないようでしたら変えてもらいます。