グーフィス錠5mg 頓服服用の処方はきられる

グーフィス錠5mg 頓服服用の処方はきられる

グーフィス錠5mg 頓服服用の処方は保険できられる

グーフィスの勉強会に参加して来ました。グーフィス錠は頓服で処方可能かどうか?と筆頭にその他にも聞いたことをまとめてみました。

グーフィス錠が頓服で処方されたけど、グーフィス錠って頓服で保険とおったかな?。

こんな疑問に答えます。

グーフィス錠5mgは頓服服用は可能か?

グーフィス錠5mgは頓服服用は可能か?
結論から言うと、リンゼス錠と同じです。

グーフィス錠も頓服服用は保険ではきられてしまいます。

やはり効果効能に「慢性便秘症」とうたっている所が大きな理由になります。

慢性便秘症の治療の場合、毎日の排便があることで薬の効果があった、ということになります。しかし、慢性便秘症の患者さんは今まで毎日排便があった訳ではないので、2~3日に1回排便があれば便秘が解消されたと思ってしまうことが多いようです。医師は毎日排便して欲しいから、1日1回の用法でグーフィス錠を処方します。

患者さんは、そんなに排便しなくてもいいや、的な考えで、毎日服用せずに、1度排便があれば2~3日は薬を飲まないで、その間に排便がなかったら、またグーフィス錠を服用する。という飲み方をしている人が多くいるそうです。

先生の処方意図はどうあれ、頓服薬的に飲んでいる患者さんが少なからずいます。

我々薬剤師の仕事としては、グーフィス錠が処方されている患者さんがいた時は、毎日飲んでいるか確認して、頓服薬的な飲み方をしていた場合は、しっかりと服薬指導して、毎日服用するように誘導してあげなければいけません。

グーフィス錠の服薬指導の注意点

グーフィス錠の服薬指導の注意点
頓服服用した場合何が問題になってくるのかというと、グーフィス錠の副作用に「腹痛」があります。
この腹痛の副作用は、グーフィス錠の国内長期投与試験において、340例中82例(24.1%)の患者さんにみられました。

腹痛の副作用はグーフィス錠の飲み始めに起きる副作用です。

グーフィスで腹痛の副作用がおきる理由

今まで便秘で動いていなかった腸が、運動することによって起こる副作用です。
毎日排便があることで、腸の動きに体が慣れてきて腹痛の副作用は出なくなってきます。
国内長期投与試験の時は、腹痛の副作用は、2/3の患者さんで見られなくなりました。

グーフィスを頓服で服用している患者さんへの服薬指導

頓服薬のようにグーフィス錠を服用していた場合、毎回動いていなかった腸が動き出す、という動作を繰り返すため腹痛の副作用が起きる確立が高いままになります。
薬剤師として頓服薬的にグーフィス錠を飲んでいる患者さんがいたら、「お腹の痛みはないですか?」という質問をして、患者さんが「痛みがある」と答えた場合は毎日服用するように指導した方が良いでしょう。

グーフィス錠の初回服薬指導で注意すること

またさらに1歩前進して、初回の服薬指導時に

「飲み始めはお腹が痛くなることもありますが、毎日続けて飲むことで、お腹の痛みも無くなってきますので、きちんと毎日飲んでくださいね」

と話しておけばより良くなると思います。

グーフィス錠5mgと他の便秘薬との併用

グーフィス錠5mgと他の便秘薬との併用

併用しても大丈夫な便秘薬

  • 酸化マグネシウム
  • プルゼニド
  • アミティーザカプセル24μg
  • リンゼス錠0.25mg

作用機序から考えてもこれらの便秘薬とは併用しても大丈夫です。
保険できられるということもないでしょう。

併用の話で医師からよく聞くのは、患者さんの心理的なこともあるのか、今まで飲んでいた便秘薬を中止して、新しい便秘薬を処方した場合、「この新しい便秘薬効かない」と患者さんに言われてしまうことが多いようです。なので、新しい便秘薬を追加して処方する先生も多くいる、とMRさんが言っていました。

薬剤師としても便秘の薬が追加や変更になった時は、注意して服薬指導しなければいけません。

グーフィス錠5mgの服用タイミングは?朝、昼、夕?食後服用はダメ?

グーフィス錠の服用タイミングは朝、昼、夕?食後服用はダメ?
グーフィス錠の服用のタイミングはいつがいいのでしょうか。

朝、昼、夕いつでも大丈夫です。

ただし1点気を付けなければいけないことがあります。

グーフィス錠を服用した時に排便するまでの平均時間は「5.2時間」

朝、昼、夕、いつ飲んでも大丈夫ですが、その患者さんのライフスタイルに合わせて、飲むタイミングを提案してあげれば良いと思います。例えば夕食後3時間後に就寝するという患者さんには、夕食前の服用はしないほうが良いでしょう。
睡眠中に便意を催すことになってしまいます。
また日中大事な仕事がある場合は、朝ではなくて、その日だけお昼に服用するように変更してもらったほうが良いでしょう。
このように服用のタイミングはその患者さん1人1人で違ってきます。
患者さんのライフスタイルをよく聞いてから服薬のタイミングを決めてあげましょう。

基本は食前服用

食後服用は胆汁酸が分泌され始めてからの服用になってしまい、胆汁酸の再吸収を十分に阻害できなくなってしまうためです。

空腹時ではなく必ず食前服用です。
「今までの便秘薬のように、寝る前の服用でもいいの?」
と患者さんに聞かれた場合
「寝る前はダメです。必ず食前です」
と話してから、薬効薬理を分かりやすく説明してあげれば良いと思います。

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