吸入薬の服薬指導のポイント

吸入薬の服薬指導のポイント

吸入薬の服薬指導について

薬局に薬学実習生が実習に来ていて毎日座学を担当しているのですが、吸入の服薬指導の所であまり添付文書などには載っていない部分を説明したので、メモ代わりに書いておこうと思います。

吸入後うがいを忘れてしまう患者さん

よく吸入は忘れないけど、その後うがいをするのを忘れてしまうという患者さんがいます。うがいを忘れてしまう患者さんによく説明する方法は

1、洗面所に吸入器を置いておいて、朝晩歯磨きの時に吸入を行ってもらい、その後歯磨きをすれば、うがいの手間が省けます。

2、ベットの横に置いておいて、朝、起きた時、夜、寝る前に吸入をしている患者さんには、ペットボトルを吸入器の横に置いておいてもらうと、吸入後のうがい、この場合うがいは出来ないので、ペットボトルの水を飲む、ということになりますが、を忘れなくて済むようになります。なかなかこれから寝るという時に、吸入した後洗面所に行って、うがいすることは出来ないから、つい「まあ、いっか」となってうがいをやらない時があるんですよね。

3、外出している時はどうしたらいい?と相談を受ける時があります。外出時も吸入後にうがいをするのは難しいです。外出時も2と同じように何かを飲んで、喉についた薬剤を洗い流してもらう、ということになりますね。以外と必ずうがいをしなくちゃいけないと思っている患者さんが多くいるので、水を飲んでも同じことですよ、と説明してあげると患者さんも納得してくれます。水でなくてもジュースでも何でもいいんですけどね。

吸入指導のポイントは、患者さんから何時、吸入をしているかを聞き出して、その状況でどのようにしたら、喉についている薬剤を洗い流せるか考えれば、その患者さんにあった、うがいの方法が見つけられると思います。薬剤師としては副作用発現の予防のためにうがいをする、ということを念頭に置いておけば、患者さんに負担なくうがいをしてもらえる方法が見つかるはずです。

吸入薬の吸い込み方

まあ、これは皆さんご存知と思いますが、吸入してもらう時に

1、ストローで飲む時のように息を吸って下さい。とか

2、お蕎麦とかラーメンをすするように息を吸い込んで下さい。とか

このくらいでしょうか。お蕎麦の場合は一瞬吸い込む感じになるので、もう少長く吸って下さいとか、長く吸えない方には、何回か吸って下さい。という感じに服薬指導することになると思います。

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